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カブトムシ 飼育記録

学名:Trypoxylus dichotomus

主な産地:日本

古くから日本で親しまれている昆虫で、野生化では雑木林で見かけるほか、

時期が来るとペットショップやホームセンターなどでも売られているのを見かけます。

最近では「元々は昼にも行動するがハチが鬱陶しいので仕方なく夜に活動している」

といった説を小学生が提唱するなど、

身近に感じる存在に見えてまだまだ奥の深い昆虫でもあります。

体色は黒や茶色が基本ですが赤の個体もおり、

全身真っ赤になるカブトムシは「フルレッド」と呼ばれることもあるそうです。

​2024年4月20日 原点にして頂点をもう一度

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本種も長く飼育を続けており、体の赤い個体を出すことにも成功していましたが、

去年繁殖を試みた結果、不思議なことに

メスが全く産卵しませんでした。

そのため私の元では絶えてしまいましたが、この日、色々と用品を注文するついでに

幼虫をペアで注文しました。

​左がオス、右がメスです。

数年前に80匹ほどの幼虫を一度に管理した

ことがあったり、カップの蓋を破って脱走

されたりと、色々と印象深い本種。

​まっさらな気持ちで飼育を再開します。

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​2024年4月29日 やっと見つけた

Google MapやSNS、他の情報などを得て

とある自然公園へ足を運びました。

茂みの中に目をやると、掘り返されたような跡と幼虫のフンを発見。

もしかしてこの下に?と思いシャベルで

掘ると、カブトムシの幼虫を発見しました。

野生の成虫は何度か見たことがありますが、

幼虫を見るのは初めてです。

周辺を調べると他にも発見できたため、

​その内の5匹を持ち帰りました。

​2024年6月27日 結果は……

5月に入り、知り合いから幼虫が欲しいと

言われ3匹を渡し、残りは4匹に。

その4匹が全て蛹になったので掘り出して

みることにしました。

​見えていた範囲からもしや……と思って

いましたが、4匹は全てメスでした。

​これらの蛹は1匹ずつ、半分にカットした

カーペットクリーナーの芯の中に

入れています(トイレットペーパーの芯

でも代用可能です)。

どれもかなり小柄で、成虫になっても

40㎜くらいだと思われますが、

​まずは無事に羽化することを祈ります。

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​2024年7月9日 第一号の元気っ娘

ケースの中で物音が聞こえたので

蓋を開けてみると、羽化を済ませて早くも

​動き回っている個体が居ました。

​まだ羽が固まりきっていないはずですが、

それでも筒を抜け出して動けることに

​びっくりです。

​他の蛹も羽化が近いようなので、

注意深く​見守ります。

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​2024年10月5日 季節外れの

産卵セットを作り1か月ほどが経過したので

割り出して中身を確認しました。

結果は卵が12個。どうにも生みたての卵が

多いようで、膨らんだ卵よりも

細長い卵の方が多かったです。

となると、この卵たちが孵化するのは

ひょっとすると11月……?

1つでも無事に孵化することを祈りながら

​水分補給をしつつ様子を見ます。

​2024年11月17日 残念、無念、また来年

掘り出した卵は軒並み腐ってしまい、

使用していたマットからは夥しい数の

コバエが湧いてケースはコバエの爆弾状態。中にいたメスもカビにまかれて亡くなり、

繁殖は失敗に終わってしまいました。

残念な結果ですが、来年にもう一度

同じ場所に向かい、幼虫を採集する所から

始めたいと思います。

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​2025年7月17日 錬金術をもう一度

春先になり、以前に幼虫を採集した場所へ

何度か向かったのですが、時間帯や運が

​悪かったのか幼虫は見つからず。

それでも諦めきれなかったので4月末には

​幼虫を購入していました。

​オスが七夕、メスは12日頃に羽化し、

どちらも色も大きさも平凡といった

ところですが、それでも

​カッコイイものはカッコイイです。

​間もなく後食、成熟すると思われるので

​様子を見て繁殖を目指します。

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​2025年7月28日 次世代の色は

オスメスともに食欲旺盛でケースの中を

飛び回る姿も見られたので、

メスのいるケースにオスを投入。

すると数分後にはペアが成立し、1時間ほど経過して離れていました。

​今回のペアはオスがちょっとだけ赤みを

帯びているといった程度ですが、

ここから真っ赤なカブトムシを目指せたらと考えています。

まずはメスに数日栄養補給させ、

​それから産卵セットに投入予定です。

​2025年8月2日 産みすぎ注意報(?)

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小ケースにマットを固詰めし、

転倒防止材とゼリーを入れた場所へ

​メスを投入しました。

​国産カブトの場合は「足でマットを

押し固めて自分で産卵場所を作るので、

固詰めの必要はない」という文を

どこかで見たような気もするのですが、

改めて調べてみると大多数の人が

固詰めをしているようなので

右に倣えで固詰め方式を採用しました。

その気になれば物凄く産むので

1週間を目途に取り出します。

​2025年9月6日 1週間で……?

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8月下旬頃からケースの側面や底面に

幼虫の姿が見えるようになり、

この日に頃合いかと思い掘り出しました。

​画像ではあまりいないように見えますが、

なんと合計で32匹(と卵1個)。

メスはセットして次の土曜日に

取り出したので、1日に平均して

5個も産んだことになります。

さすがに多すぎるので

ある程度出品することにしました。

残りの幼虫は現在、中ケースで

​集団生活をさせています。

​2025年10月26日 個室に切り替え

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出荷を終えましたが途中で2匹が

亡くなってしまい、残りは7匹に。

​ケースを見るとマットの上にフンが

出ていたので、掘り出してマットとフンを

分け、減ったマットを補充して戻しました。

幼虫達はオスメスの判別が出来る頃ですが、

私は国産カブトの見分けが

物凄く苦手なので、確認はせずに

1匹ずつ1100mlボトルに入れました。

本格的な冬を迎える前にもう一度交換

するかもしれませんが、後は基本的に

​日陰の涼しい場所に保管しておきます。

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