コクワガタ 飼育記録
学名:Dorcus rectus
主な産地:日本
日本で最も普通に見られるクワガタムシで、
雑木林の他に街路樹や公園の街灯などでも見つかることがあります。
大きさは30~40㎜ほどが殆どですが、50㎜を超してくるとかなりの迫力があります。
夏を迎えると道の駅などで安価で販売されることもあるため、
初めてクワガタムシを飼育するには最適かもしれません。

2024年4月6日 フィールドワーク
自宅からそれなりに離れた場所にある
某自然公園へ足を運びました。
周囲には倒木が転がっており、それらを
ひっくり返しているとメスを発見しました。
その他にも色々な場所を歩き回っては木を
ひっくり返してを繰り返しましたが、
この日に見つけたのはそのメスだけでした。
暖かいとはいえ、採集に出向くのはまだ
早かったかもしれません。
この個体はそのまま持ち帰ることにし、
時期が来たらオスと掛け合わせる予定です。

2024年4月29日 期待の星となるか
オスが1匹羽化を迎えました。
サイズは大雑把にですが40㎜以上です。
目標である50㎜には届かないですが、
「小さいからってバカにするな」とばかりの
迫力はこの大きさでも感じ取れます。
成熟するまでに約半年かかる
気の長い昆虫ではありますが、
観察しつつじっとその時を待ちます。

2024年8月3日 いつもの「アレ」
産卵セットを2つ作成し、それぞれに
メスを1匹ずつ投入しました。
セットの内容はトカラノコギリと同じで、
産卵一番を底に数㎝詰め、産卵木を転がし、
産卵木が隠れるまで産卵一番をふんわりと。
オスメスは同居させていましたが、カメラで見ても小さすぎるのか交尾の様子が
よくわかりませんでした。
そこで同居期間を2週間とやや長めにし、
今回のセットに投入しています。
2024年10月27日 成功と失敗と

ケースの側面から幼虫が這った跡が
見えたので割り出すことにしました。
結果、片方からは7匹、もう片方のケースは坊主でした。坊主になった方は産卵木が
スポンジのようになっており、産卵
しようにも柔らかすぎたのが
メスが産まなかった原因だと思われます。
産まなかった方の中身はそのまま処分、
産んだ方の中身は別のケースで少しの間
保管し、後ほどもう一度割り出して残りが
いないか確認します。
幼虫達は1匹ずつ200mlカップで管理します。
2025年1月26日 寒空でも逞しく

カップに投入してから3か月。マットの
表面がすっかり乾燥してしまったので
様子見も兼ねてエサ交換をしました。
全員無事でしたが、孵化した時期が
遅かったせいなのかかなり小ぶりでした。
コクワガタは普通1年で羽化するのですが、
もしかしたらこの子達が羽化するのは
今年ではなく来年かもしれません。
手前の左側2つがオス、右側2つがメス、
奥側3つはまだ小ぶりで雌雄は不明でした。
病気などはなさそうなので、このまま
健康に育ってほしいです。