ツシマヒラタクワガタ 飼育記録
学名:Dorcus titanus castanicolor
主な産地:日本・対馬
日本に生息するヒラタクワガタの一種で、
名前の通り長崎県の対馬に生息しています。
長細い体をしており幅の広さという意味ではやや迫力に欠けますが、
体長は日本のヒラタクワガタの中で最も大きくなります。
ヒラタクワガタ最大種のパラワンオオヒラタクワガタによく似た姿をしているため
「ジャパニーズパラワン」と呼ばれることもあるそうです。
2024年4月2日 成長が遅い?
2023年の11月半ばに割り出した結果12匹の
幼虫を得ることができ、
飼育を継続していました。
それからマットを変えつつ様子を見ていた
のですが、まだ3令にもなっていない幼虫がちらほらいました。
もしかしてエサが合わなかったのかも
しれません。そこで今までとは別の菌糸を
注文し、様子を見ることにしました。
菌糸ビンで育てるには多少幼虫が
育っていなければいけないため、
まだ小さかった幼虫はマットで飼育します。
2024年6月16日 マイペースな我が子達
エサ交換をしてしばらくが経過したため、
全頭検査も兼ねてエサ交換を行いました。
最も大きかったのは画像の12.4gの個体。
最も小さかったのは3.5gほどの
メスの幼虫でした。
どのくらいの体重でどのくらいの成虫に
なるのかわかりませんが、調べると
幼虫の体重が20gほどあれば
75㎜以上のオスが狙えるそうです。
それまではまだまだですが、体がまだ
黄色くないので成長は見込めるでしょう。
メスは黄色っぽくなっている子がいるので
これをきっかけに蛹室を作る子も
出てくるかもしれません。
2024年8月14日 早すぎる(?)メス
12匹の幼虫は全て
菌糸で管理していましたが、劣化が激しく
中にはドロドロになってしまったものも
あるので生存確認のために全て暴きました。
結果はメスの成虫が5匹、メスの蛹が1匹、
残る6匹は全て(恐らくオスの)幼虫でした。
オスはさておきメスは前回の交換から2か月の間で羽化し、それから多少時間が経過していた
ことになります。掘り出していて思わず
「はやっ」と呟くほどでした。
オスはどれも同じような大きさで、
体重は15g弱ほど。菌糸からマットに
切り替えて成長を見守ります。
メスは30㎜~35㎜くらいの大きさでした。
オスも蛹化、羽化して欲しいですが
まだまだ先のことになりそうです。
また、蛹で掘り出したメスは
16日に羽化しています。