トカラノコギリクワガタ 飼育記録
学名:Prosopocoilus dissimilis elegans
主な産地:日本・トカラ列島
日本に生息するノコギリクワガタの一種で、
名前の通りトカラ列島(悪石島など)に生息しています。
黒っぽい個体もいますが非常に鮮やかなオレンジ色をしているのが特徴です。
2004年に「十島村昆虫保護条例」が出されたため、
現在では本種を野外で採集するのは禁止されています。
そのため、現在出回っているのは繁殖品のみになっています。
ノコギリクワガタの例に漏れず気性は荒い方で、
同居をさせた結果メスが殺されてしまう可能性も少なくありません。
2024年4月1日 連続する突然
2024年1月、福袋を購入した時に入っていたのが本種でした。当初は活動を始めたら繁殖をと考えていましたが、程なくしてメスが
亡くなってしまい、オスもその1か月後には亡くなってしまいました。
初めての飼育なのにまだまだ楽しめていないと考え、本種のミニサイズ2ペアを
2月末にヤフオクにて落札しました。
オスもメスもかなり小さいのですが、
メス殺しがその分起きにくくなると考えれば十分です。
まだ休眠期間とのことなので、
活動を始めるまで様子を見ていきます。
2024年6月26日 順調に進行
エサの減りが格段に早くなったので、成熟は十分だと思い小ケースに同居させました。
ペア1つはセットして2時間後の午前1時に、
もう1つは16時頃にはペアが成立したのを
確認しました。
本種はそれなりに気性が荒いので、メス殺しの可能性を考えて27日の夜には
別居させました。
産卵セット作成のための用品を
注文したので、それが到着するまで
ゼリーでしっかり栄養補給させます。
2024年6月30日 セット開始
産卵セットを2つ作成しました。
小型のスライダーケースにマットを入れ、
上に細めの産卵木を転がし、産卵木が
埋まるくらいまでマットを入れます。
ゼリーが空にならないように注視しながら
多産、安産を祈ります。
2024年7月6日 やる気は十分
1週間が経過したので様子を見ると、
ケースの底にいくつもの卵を
確認出来ました。もう片方のケースも
底部に卵が複数確認出来たので一安心。
メスが頻繁に上に出てきているタイミングを見計らってメスを取り出す予定です。
2024年8月18日 大量!
メスを取り出してしばらくすると、
ケースの側面や底面に
幼虫の姿が見えてきました。
多少早いかもしれないと思いつつ中身を
見ると、大きなメスを入れていた
ケースからは2匹の幼虫、小さなメスの方
からは15匹の幼虫を発見できました。
まだ孵化していない卵もあったので、
産卵に使用したマットはケースの中に
戻して再び様子を見ます。
2024年9月8日 追加も大量!
最初の割り出しから約3週間、追加の
割り出しを行いました。
前回見つけた卵が孵化してきたのか、
結果はどちらのケースからも8匹ずつ、
合計で16匹発見。合わせて33匹に
なりました。
予想以上に多かったので、暑さがもう少し
落ち着く頃を見計らって出荷しようと
考えています。ちなみにマットは再度戻して後で見返すとまだ幼虫がいたようなので、
最終的に40匹近くになると思われます。