ヒルスシロカブト 飼育記録
学名:Dynastes hyllus
主な産地:メキシコ
「シロカブト」と名前がついていますが、実際の体色は黄色が強いです。
シロカブトの中では大型になり、100㎜近くになります。
生息地によって大きさや幼虫の期間が異なり、
小型で1年前後で羽化する「高地型」と
大型で羽化までに2年ほどかかる「低地型」がいます。
また、名前の「ヒルス」は英雄ヘラクレスの息子の名にちなんでいます。
2024年4月1日 短期か長期か
2024年1月、ヘラクレスの福袋を購入した
ところ、一緒に幼虫が3匹入っていました。
成虫を見たことはあっても飼育は初体験。
色々と調べたものの
「羽化までそこまでかからない」とあれば
「羽化まで2年くらいかかる」ともあり、
「お前は結局どっちなんだ」となりました。
とはいえ、いかなる子でも我が家に来れば
愛する家族とするのが私のモットー。
初体験を楽しみながら飼育します。
2024年5月26日 なかよし兄弟
800mlのボトルに入れてから約2か月。
フンが目立ってきたので交換がてら1400ml
ボトルへ移すことにしました。
体重を測ると、23.1g、23.2g、23.7gと
3匹とも体重は殆ど同じでした。
この子達の幼虫の期間がどの程度かは
わかりませんが、体がまだ白っぽいので
まだまだ成長することだと思われます。
可能であれば幼虫の雌雄判別もしたい
のですが、私はカブトムシ系の幼虫の雌雄を見分けるのが非常に苦手なので
(5匹いて全て外した経験あり)
成長の度合いで見極めることにします。
2024年8月8日 短期……!?
8月に入った頃からマットを押し固めた
ような跡を発見し、観察を続けていました。
そしてこの日に確認すると、なんと中身が
オレンジ色に(右側のボトルです)。
これは蛹の色合いなのですが、想像以上に
早くてびっくりです。
他にも1つ蛹室を作った幼虫もおり
(左側のボトルです)、2年かかるのではと
考えていた自分としては驚きでした。
そこで調べてみると「ホンジュラス産は1年、或いはそれより短い」という情報が。
その割には、残る1匹はまだまだ幼虫とでも言いたそうに元気に動き回っていました。
何とも謎が多い子ですが、10月までには
羽化すると思われるので、その時を
楽しみに待ちます。
2024年9月7日 違いがはっきり
蛹2匹は両方とも容器の底面に接する形で
蛹室を作っていたので、このままでは
羽化の時にうまく体を起こせず羽化不全で
死亡する可能性があると判断。
人工蛹室を作ってから掘り出しました。
左が羽化直前の蛹、右は羽化まで
もうしばらくかかりそうです。
ちなみに掘り出したのは午後3時くらい
ですが、左の個体は夜に羽化していました。
ギリギリ間に合ってくれたので
ほっとしています。
ある程度体が固まるまで放置し、
頃合いを見て再度撮影します。
2024年10月6日 のんびり屋さん
この日までに蛹は2匹とも羽化しました。
エサを食べ始めるまでは約2か月かかるので
11月~12月になると思われます。
残った最後の1匹はまだまだ幼虫。
体重も前回からさほど変わっておらず、
頭の大きさからしてこの子もメスの
可能性があります。
同じ時期に生まれた幼虫のはずなのに
この子だけまだ幼虫の理由は不明ですが、
こちらものんびり成長を見守ります。
2024年11月22日 欲に忠実……?
11月半ばに入ってから、先に羽化したメスがゼリーを食べ始めました。
同じ頃にヤフオクを眺めていると、同じ
ホンジュラス産のオスを発見。落札して
その子は21日に到着しました。
オスは既に活動を開始しているとのことで、1日に1個以上ゼリーをたいらげ、「よこせ」とばかりにケース内を歩き回ります。
そのオスとメスを近づけてみると、
実にあっさりペアが成立。
セットの際の注意点を見直してから、
メスを産卵セットに投入予定です。