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​スペキオススシカクワガタ 
​飼育記録

学名:Rhaetulus crenatus speciosus

主な産地:タイ

大顎が鹿の角のようになっていることからその名がついた「シカクワガタ」の一種で、

​その中でも本種はシカクワガタを代表する種であると言われています。

黒を基調とした体にやや薄目のオレンジが所々に入っており、

美しい体と奇抜な形をした大顎からシカクワガタの中でも人気の高い種です。

菌糸、マットどちらでもよく育ち、生態はノコギリクワガタやフタマタクワガタに似ます。

成虫は羽化した後、温度に応じたしばらくの休眠期間があり、

それを終えてからでないとブリードはうまくいかないと言われています。

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​2025年1月6日 これが運命?

連休最終日となる1月5日、時々お世話になる南魚沼市の昆虫ショップへ向かいました。

そこで見かけたのが本種で、

以前から飼育をしたいと考えていました。

羽化日を確認すると、オスの羽化日が

私の誕生日と同じ。もしかしたら運命かも

しれないと感じ、しばらくお店の中を眺めた後に「やっぱりこの子だ」と購入を決意。

オスメスともに休眠から覚めているようで、結構な勢いで餌を食べていました。

​様子を見ながらペアリングを行います。

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​2025年5月19日 おっそい一歩

1月以来メスは殆ど潜りっぱなしで、

4月の半ばを過ぎてからようやく

エサを食べ始めました。

5月18日にペアリングをさせようと

しましたがオスが大暴れをして

メスを挟みかかったので、

​やはりこれしかないと顎縛りを決行。

​すると翌19日にはペアが成立していました。

​購入してから4か月半、長い間足踏みを

していましたが、ようやく

一歩踏み出せそうです。

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​2025年5月23日 未知の領域へ

産卵材の用意が完了したので、

産卵セットを作成。使用したのは

クリアスライダーのラージサイズで、

材は右側に斜めに埋めた1本に見えますが

完全に埋まった状態で細いものを

もう1本入れています。

初となるシカクワガタの飼育なので

緊張しますが、どうにかメスには

​環境を気に入って産卵してほしいです。

​2025年9月6日 外から見えない理由

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メスは7月末に取り出しましたが、

幼虫の姿は一向に見えませんでした。

失敗したのかと思い産卵材を

堀り出そうとすると、手で崩れるほどに

ボロボロに。​するとそこには

​2匹の幼虫がいました。

掘り出してみても幼虫は全て材の中から

見つかり、マットの中には1匹も

いませんでした。どうやらメスが材に

卵を産み、そこで孵化してからはずっと

​材の中で暮らしていたようです。

​結果は10匹見つかりましたが、内2匹は

孵化したばかりの初令だったので

いったん戻すことに。もう3週間ほどで

再度割り出しを行います。

​2025年10月5日 結果発表(?)

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前回の割り出しから約1ヶ月が経過し、

追加の割り出しを行いました。

結果は幼虫が6匹。前回の割り出しで

8匹をキープしていたので、

​合計で幼虫は14匹になりました。

これだけいればオスメスどちらかしかいないことはほぼ有り得ないはずなので、

次世代には十分すぎる数でしょう。

とはいえまだ幼虫がいるかもしれないので

セットは戻してまた来月に割り出します。

また、この日までにオスメスは亡くなって

しまいました。活動を始めてからの寿命は

短いようです。オスとメスに感謝しつつ

​この子達を育てていきます。

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​2025年10月26日 途中経過は

掘り出した14匹の幼虫の内訳は

オスが2匹、メスが6匹、

2令でまだ判別不可が6匹でした。

やはりというか、なんだかメスに偏った

気はするのですが、全員無事に

育っていることにはほっと一安心です。

現在の体重は2g~4gほどで、最大は4.5g

のものがいました。オスは1100mlボトル、

メスは800mlボトル、2令は200mlカップで

管理し、3令になり雌雄の判別が出来たら

​お引越しの予定です。

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